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 中国では、反日デモをしないようにだって。一方で煽って、もう一方では
ほどほどにってことか。でも、待ったをかけられた怒りは潜行する。日本人
観光客が、街ですれ違いざまにポカリとやられ、相手は脱兎のごとく逃げる
というような、プチテロが起こるんじゃないのかな。
 間違えて日系アメリカ人を襲わないように、問題が大きくなるから。


 首相の靖国神社参拝に対し、各国のマスコミから様々な論評が出ているが、
どれも的はずれ。先の大戦で、確かに日本は侵略国だったが、大多数
の日本人も被害者だった。被害者意識を持っている。現在においては、戦没者
たちの鎮魂及び戦争で受けた苦しみに対する哀悼の意が、首相の靖国神社参拝
の趣旨と思う、是非は別として。


 私は、4年前、故郷から一人の老人を靖国神社まで連れて行ったことがある。
父を第2次世界大戦で亡くし、戦後は辛酸をなめつつも、自分で会社を起こし、
刻苦精励、事業を成功させた人だ。靖国神社へ参るのが夢だったと言う。
参拝のあと、老人の目じりには光るものがあった。


 若い日本人は、日中戦争・第2次世界大戦について、あまり深い理解はない
ように見受けられる。そして、各国首脳、マスコミが首相の靖国神社参拝につ
いて、内政干渉と受け取られる発言、論評を続けていると、日本に誤ったナシ
ョナリズムが勃興してくるおそれがある。
 早くこのミスマッチをなくしてほしい。