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雨のち曇
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BNCZWC/503-4332881-3165538
ラッセル・クロウの「シンデレラマン」を観る。
久しぶりのボクシング映画。
幸せな余生を送ったとのキャプションが最後にあったが、嘘こけと言いたい。
ボクシングは、要は脳ミソと内臓の殴り合い。しかも、パンツ1枚で時間を決めて
相手と殴りあう。並みの神経では勤まらない。
名のあるチャンピオンの余生はえてして、むごい。客寄せに最後はホテルの
ドアマンになった者もいる。
短い間だったが、俺もコンタクトスポーツをやった。おかげで右後ろを振り返る
時は苦労する。網膜も剥離した。
アメリカは積極的に認めたがらないが、大恐慌時に相当の人間が餓死している。
この映画は惨めさと栄光は描写するが、死は扱っていない。触れると客が入らなくなる。
ジェームス・J・ブラドックも後半生は金に困らなかったろうが、後遺症に苦し
んだことは想像にかたくない。しかし、最後まで家族を大事にしたのなら、ささやか
ながら拍手を送りたい。映画でのラッセル・クロウも熱演だった。