ちょっとつらい午後(メモ)

メモ

ポーランド発イギリス行き

BSドキュメンタリー「ポーランド発イギリス行き〜EU拡大 増える出稼ぎ労働者〜」
チャンネル :BS1
放送日 :2007年 8月 5日(日)
放送時間 :午後3:10〜午後4:00(50分)
ジャンル :ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
ニュース/報道>特集・ドキュメント
ニュース/報道>海外・国際
番組HP: http://www.nhk.or.jp/bs/bsdoc/

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“夢”を求めてイギリスに渡る、あるポーランド人夫婦。様々な困難に直面するその姿を追いながら、EU統合がもたらした「人材流動化」の課題を見つめる。

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ポーランドを発車し、イギリスに向かう国際長距離バス。1日に10便あるバスは、常に満席状態が続いている。乗客はすべて、豊かさを求めてイギリスを目指すポーランド人の出稼ぎ労働者たちだ。EU統合と域内の経済格差が、旧・東欧から旧・西欧への人の流れを活発化させている。その陰で、摩擦や有能な人材の国外流出など、さまざまな問題が発生している。“夢”を求めてイギリスに渡るあるポーランド人夫婦の姿を追った。

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【語り】高橋 美鈴 妻の名ゴーシャ、小学4年生の双子の子ども(男の子と女の子)


◎先生の秘密・NHK総合

このドラマによせる思い…脚本・美恕W理恵

"生きることが平和でありますように。
人々が幸せに暮らしていけますように。
笑顔がいつまでも続く世の中でありますように。"

 テレビや新聞などで戦争の報道がなされるたびに、いつもそう思います。そこに生まれたがために、戦争という人間同士の争いに巻き込まれ、その時代に生まれたがために、歴史の荒波に飲み込まれ、辛く悲しい現実の前で泣くことしかできない子供たち……。この子供たちは、どんなことを考えながら生きているのだろう。そして、子供たちの両親はどうやって彼らを守っていくのだろう。

 現在の日本では、戦争をすぐそこにある脅威として感じてはいません。でも、かつてはそのような時代がありました。「戦う」ということを教えられ、「逃げる」という恐怖を味わい、「失う」という悲しみを知り、生きることに一生懸命だった時代。
 テレビの戦争報道を見て、かつての戦争体験者の方々の話を聞いて、幸せな今、この国、この時代に生まれた私にできることは何なのだろう――。そう考えている時に出会ったのが、戦時中、子供たちが可愛がった青い目の人形でした。人形処分の圧力に背き、子供たちのために人形を守った先生たち。見つかったなら、大きな罰があたえられるであろう状況の中で行われた「人形を守る」という行為は言い換えれば、「子供たちを守る」ということだったのではないかと思います。その先生方の思いを、生き延びた人形が教えてくれるものを、そして、戦争が残した傷跡を、伝えていかなくては……、そう思って書いたのがこの作品でした。

 歴史ってすごく大きなドラマのように思えますが、実は一人一人の人生がからみあって、作られるものだと思います。私たちも小さいながらも、今という時代の歴史の人間になっていくんだなと。もう二度と、戦争という歴史が繰り返されないよう……このドラマからちょっとでもそう感じていただければ嬉しく思います。

制作ノート・・・演出・樋口俊一(NHKディレクター)

「青い目の人形」とは・・・
 「青い目の人形」は、昭和2年に米国から日本全国の小学校や幼稚園に送られた西洋人形です。当時、米国内では日系人に対する迫害が起きており、その影響で日米は緊張状態に陥っていました。この事態を憂えた親日家の宣教師シドニー・ルイス・ギューリック博士が、全米に寄付を呼びかけ、12,739体の人形が友好使節として日本に送られることになったのです。
 西洋人形は、当時の日本では極めて珍しいものでした。人形は、たちまち子どもたちの人気者になりました。各地の学校で人形専用のひな壇が作られ、着せ替え用の服や布団などが子どもたちの手によって作られたりもしました。
 ところが、昭和16年に太平洋戦争が始まると、アメリカ人形の立場は一転します。"友好使節"から"憎き鬼畜米英"の化身へとすり替えられたのです。各地の学校で同時多発的に焼却や廃棄が進められ、昭和18年2月には文部省国民教育局総務課長名で廃棄を勧告する談話が発表されます。人形の廃棄に拍車がかかり、ほぼ全ての人形が日本から姿を消したとされてきました。
 しかし、終戦からおよそ30年が経った昭和40年代の後半、密かに秘匿された人形が何体もあることが明らかになります。

作品のモデル 故・嘉戸春太郎元教諭について
 昭和48年、NHKが制作したドキュメンタリー番組をきっかけに、廃棄されたはずの青い目の人形に、隠されて救われたケースの存在したことが広く知られるようになりました。そして、各地から「私も隠した」という人が堰を切ったように現れました。そうした人たちのおかげで、人形は30年の眠りから目覚め、再び子どもたちの前に姿を現すことが出来たのです。
 『先生の秘密』に登場する元教師の老人・吉田和夫にはモデルとなった方がいらっしゃいます。島根県浜田市立(旧・金城町立)今福小学校で戦時中に教員をされていた故・嘉戸春太郎さんです。嘉戸さんは、文部省による廃棄勧告があったにもかかわらず、当時校長だった野中重道さんと申し合わせて、青い目の人形「キャサリン」を宿直室の天袋に隠しました。実行は嘉戸さんが、自らの宿直の晩に密かに遂行しました。全国では、嘉戸さんのような先生によって隠されて廃棄を免れた人形が300体ほど確認されています。そして、多くの場合において隠した本人がNHKの番組以降、そのことを公言しました。しかし、なぜか嘉戸さんは公言を避け続けました。家族にしか話さなかったのです。しかも、それは亡くなる前の病床、もうろうとした意識の中でのうわごとのようなつぶやきだったそうです。「青い目の人形を宿直の晩に隠しといたんだが、どがあしとるかなあ・・・」
 なぜ、嘉戸さんは"善行"を隠し続けたのか?この疑問は『先生の秘密』という脚本をドラマ化しようと考える大きな原動力となりました。善行をも隠し続けなければならない境遇の中にこそ、戦争の本当のむごさが潜んでいるのではないかと考えたからです。

いかなるときも 子どもを守るということ
 幼くして両親を失いながらも教え子たちに限りない愛を注ぐ承之介。彼の親代わりとして自らの青春をなげうった姉・京子(戸田菜穂)。そして、太平洋戦争のさなか最後まで子どもの思いに耳を澄ませ続けた元教師・吉田(織本順吉)。『先生の秘密』で、重要な役回りを担う三人すべてに共通するのは、子どもへの愛です。それは、同時に私がこの脚本に出会わせていただいたときに直感したサブ・テーマでもありました。
 経済的な成功神話ばかりが幅をきかす現代。ここでは、子どものためだけに身を粉にして働く人たちの生き方は、殊更に讃えられることはありません。でも、戦争に再び巻き込まれる可能性が否定できない今、私たちがもっとも守らなければならないのは子どもたちの命です。自分が死ぬかもしれないという危機感よりも、子どもたちを死なせるかもしれないという危機感を先行して持つことの出来る人たちは、今の日本に果たしてどれほどいるでしょうか?胸に手を当てて抱いたこの問いかけは、わたしが、このドラマを通して伝えたかった最大のメッセージです。



◎ 日本人の知らない日本へ −沖縄 隠された武道−

チャンネル :BShi
放送日 :2007年 8月12日(日)
放送時間 :午後3:45〜午後4:30(45分)
ジャンル :ドキュメンタリー/教養>社会・時事
ドキュメンタリー/教養>スポーツ
ドキュメンタリー/教養>カルチャー・伝統文化

番組HP:-

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▽空手発祥の地・沖縄に“隠された武道”が伝えられているという。「手」と呼ばれるこの技を求め、空手七段の作家・C.W.ニコルさんが沖縄を旅する。

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▽沖縄に、空手のルーツとなる“隠された武道”が今もひそかに伝えられているという。「てぃ」と呼ばれるこの謎に包まれた武道を求め、自ら空手七段の腕前を持つ作家・C.W.ニコルさんが沖縄を旅する。国際放送・NHKワールドで放送し、好評を博した特集番組の日本語版。

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作家…C.W.ニコル 「てぃ」は勝つためのものではなく、負けないためのもの。