春雨

 曇りのち弱い雨

 最近、眠りが浅く、疲れが取れないので、
導眠剤をのんだところ、ことのほかよく眠れた。

 咳がおさまらず、あまり愉快ではないが、体の
芯からのだるさは、眠りが浅かったためとわかる。


  「梅一輪一輪ごとの春」

  「寒返り蝶の一匹死に堕ちる」

  「風に舞う蝶死して飛ぶ」  

  「人って何で生きとん、父もわからぬ」

  「水底の吾子よ上も見よ太陽の光は宝石ぞ」
  「サックス、A列車で行って迷子になる」
  「睡眠薬を数える手がはたと止まる」
  「今晩は闇の扉が容易く開く、暗き思い」