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晴
映画「ズールー大戦争」
息子が選んだ映画。
大戦争というからには、「血の河」の戦いを予想していたが、話は
そこまで行かず。シャカは異母弟のディンガーンらに殺されてしまうのだが、
そこへも到達せず。まったくの空振り。題名に、ひっかけられた感じ。
シャカは小さな部族の長から出発し、大王国を築くのだが(チンギス・ハーン
とよく似ている)、それも描かず。
この映画の製作者は一体何を考えているのか。
カレン・アレンはひょっとして、あの「ワンダラーズ」に出演していたのでは!
老けたな(当然か)−−−−−。
最近、発売順にマイク・ハマーシリーズを読み返しているが、俺も何か書きたく
なった(なっただけ)。
日本で秀逸なハード・ボイルド小説が少ないのは、拳銃が官憲と暴力団のものだ
からだろう(まあ、拳銃は必須じゃないけど)。持ってなければ、話に当然、
制約がかかる。
そんなジレンマを克服した矢作俊彦は頭がいい。休暇・休日を己の捜査に当てる
二村永爾シリーズのアイディアは新鮮かつ秀逸だった。
実は俺が警察官になったのは、二村永爾の影響だった(残念ながら本当)。2年
でやめたけど、矢作俊彦は、俺の人生を2年間食いやがった。
シリーズ第三弾「THE WRONG GOODBYE」を買いながら、
まだ読んでないのは、いまいましい気持ちが、いまだにあるからだろうか。
自分でもよくわからない。
全力疾走でまわり道をした、道草をたらふく食った俺の行き着く先はどこなんだろう。
今もまわり道なのかな。
そうそう、初期の志水辰夫にも凄みを感じた(初期の作品しか読んでない)。