ひとり言

 第二次世界大戦末期、ヨーロッパ戦線ではドイツ軍が各地から

本国へと敗走していた。日本同様、多くの少年が兵士として駆り出さ

れていたが、彼らは大人より体力も劣り、経験不足だった。だから、

少年兵の少なからずが、原隊からはぐれてしまった。結果、彼らは、

敵前逃亡ということで、つるされた。


 レジスタンスと聞くと、英雄のように聞こえるが、当時、レジスタンス

にも派閥があり、フランス人同士で殺しあっている。


 沖縄では、スパイと言う名目で、自国の兵隊に殺された島民たちがいた。

 竹やりをもって、突撃してくる女学生に対し眼をつむって、引き金を

引いた米兵たちがいた。


 実体的な経済とは、モノを生産したり、サービスを提供するものだが、

それを助けるためのものが金融(金銭の融通)と思う。しかし、人間の

欲望ははてしなく、様々な金融商品が生み出されてきた。債権の証券化

その1つだが、それがリスク分散ということで、様々な金融商品に組み込

まれている。だから、大きな企業が破綻すると、全世界に経済的な危機が

発生することとなる。皮肉なものだ。そして、公的資金の注入。誰が得を

して、誰が損をしているかは一目瞭然だろう。実体経済の補助的な存在

だった金融経済が、実体経済を破壊している。ウォール街の連中には

ヘドが出る。


 いつの世時も弱者にしわ寄せが来る。悪い現実はいつまでも続く。


 今週は子どもの修学旅行。その準備にちょっとした楽しい騒動。

 彼らは将来、幸せになるのだろうか。競争社会が続くことは間違いないだ

ろう。今のように、恥を知らぬ者、声が大きい者だけが得をするような社会

が続くのだろうか。

 
 早く気づいてほしい。将来に希望が持てぬ、閉塞感が強い社会だから、通り魔

殺人的な事件が発生するのだと思う。アメリカ追従主義が、経済の悪化を招き、

社会的な病理にまで発展している。

 
 追記

 アメリカが多大な犠牲を払って、イラクでイニシアティブをとっている。

イラクは世界で第3位の原油埋蔵量を誇っている。植民地時代はとうに過ぎ

たが、実態は当時と変わらない。

 
 ほとんどのアメリカ国民が疲れている。首をかしげている。

 チャレンジよりもチェンジを標ぼうしたオバマが当選したのは、偶然では

ないだろう。殺されないように祈る。


 衣、食、住、健康、教育が確保されていれば、誰がビルに飛行機で突っ込む?

 俺は共産主義社会主義ではないが、現在の諸悪の根源は「富の偏在とそれを

より助長させるシステム」にあると思う。


 現在、アフリカでは毎日、千人単位の子どもが飢えとそれに伴う病気で

亡くなっている。